2009.06.01

「バナナの木?」

 植物は大きく分けると「木本(もくほん)」と「草本(そうほん)」に分けることができます。バナナが属する「バショウ科」は多年草であり、草本に属します。すなわち「バナナの木」とよく言いますが、バナナは「草」という事になります。

 木本と草本の区別は諸説ありますが簡単に表現すると、年輪のあるものが木本、無いものが草本であるとも言われています。その他形成層の有無・茎の有無など様々な説があり、明確な分類は無いようです。

 バナナの木? 
 バナナの茎(幹)のような部分を切ると年輪は存在せず、葉の根元が何枚も重なったものが茎のようになっているだけです。ではバナナの茎はどこにあるのか?というと、地下に埋もれています。これを「地下茎」と言いますが、その茎から葉が出てそれが幾重にも重なり、木のように見えてしまいます。

 植物学的には草本性で食用となる植物を野菜、木本性で食用となる果実を果物と言うようです。この分類で言うとバナナは野菜になりますが、別の分類方法では草本のなかでも一年草の果実は野菜、多年草の果実は果物と言うとの事です。この分類で言うとバナナは果物になります。農林水産省ではバナナは「果物」と定義していますが、生産・流通などの分野によって分類の仕方が異なるとの事です。諸外国においては、バナナを野菜として調理しているところもあるようです。

 皆さんが普段口にしているバナナですが、99.9%(年間およそ100万トン)が輸入されたもので輸入元は90%以上がフィリピンとなっています。国産のバナナは、地理的な条件もあり200トン足らずだそうです。店頭では黄色く熟した状態で売られていますが、輸入したばかりの船から下ろした段階では緑色で熟していない状態です。黄色く熟した状態のバナナを輸入すると、日本の農作物に被害を及ぼす可能性のある害虫が寄生している恐れがあるため、植物検疫法により熟したバナナを輸入する事は禁じられています。輸入した後、「室(むろ)」と呼ばれる熟成室で追熟(ついじゅく)して、黄色く成熟してから店頭に並びます。

 バナナが属する「バショウ科」ですが、バナナの他には観葉植物としては「オーガスタ」・「ストレリチア・レギネ」・「タビビトノキ」・「ヘリコニア」等がよく使用されます。どれも大きな葉が特徴で、南国やアジア風の雰囲気を醸し出すには最適の植物です。

オーガスタタビビトノキストレリチア・レギネヘリコニア