2017.01.01

ご当地門松

地方によって様々な門松があるのをご存知でしょうか。
昨年の年末年始に京都へ行った際に、初めて関西の門松を見て驚いたので、今回のコラムは、関東と関西の門松の違いをご紹介したいと思います。使われる材料や飾り方が違うので、各々の魅力や雰囲気など、地方色が見て感じられるのが面白いです。

kannsaikadomatu.JPG

〇関東kanntou_sogi.JPG
竹は3本、そぎは節のところで切らないタイプ、または、寸胴タイプ両方出回ります。
設置位置は、2番目に長い竹がそれぞれ外側になる様にして対で置きます。
松は竹よりも低い位置に揃える様に活け込み、菰(こも)を巻いて縄で結び、竹には注連縄を飾ります。
関東では、シンプルで粋なデザインが多く、私達が普段見る門松です。

〇関西kannsai_sogi.JPG
竹は3本、そぎは節のところで切る(節が笑った口のように見える)タイプが多く出回ります。
松は竹を越す長めのものを大胆に活け込み、足元には葉牡丹や笹、金銀柳や南天、梅などが入り、土台は菰を巻く他に割竹を巻きます。
紅白の葉牡丹を使われますが、向かって右側に紅の女雛、左側を白の男雛と見立てて飾られるようです。
関西では、華やかで豪華なデザインが多く、派手好きさが門松にも表れているのでしょうか。

関東と関西の他にもこんなご当地門松が。

兵庫の西宮神社では、松を逆さまに飾る「逆さ門松」が飾られます。
えびす様が神馬に乗って市内を巡行するのに「松の葉先が当たっては大変!」という優しさが由来だそう。

長崎の橘神社では、高さ10mを越える大門松が飾られます。
世界一高い門松としてギネスに認定され、約1ヵ月かけて作り上げられるそうです。

門松の由来についてはこちら→「門松」

年末年始に故郷や地方に行かれる方は、ご当地門松にも気にして見てみてはいかがでしょうか。