- 2008.10.01
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「毬果植物」
「きゅうかしょくぶつ」と読みます。読んで字の如く、毬のような果実を付ける植物のことを指しますが、皆さんが聞いたことのある言葉に言い換えると「コニファー(conifers)」の事です。
コニファーと聞くと、針葉樹の事を指していると思われている方も多いとは思いますが、厳密に言うと「コニファー≒針葉樹」となります。では、コニファーを定義するとどのようになるのでしょうか。
冒頭での文章と似てしまいますが、マツボックリのような毬果(球果:cone)を付ける針葉樹の総称として「コニファー」と呼びます。以前のコラムで書きましたが、「マングローブ」と似たような呼び方ですね。マツやスギもコニファーに含まれる事になります。最近は園芸品種として利用されているものをコニファーと呼ぶ場合も多いようです。
コニファーと聞くと「コニファーガーデン」という言葉を連想する方も多いと思います。名前の通りコニファーを中心とした庭園のことですが、一般の家庭の庭にコニファーガーデンを造る方も多いと思います。コニファーを使用した庭を造ることの利点としては、
・樹形が乱れにくいことから、剪定などのメンテナンスがあまりいらないので、植木屋さんの費用がかからないことや、刈り込みによるゴミも少なくて済む。
・ 殆どが丈夫で害虫や病気の被害にあいにくい。
・ 様々な樹形と色があるのでコニファーだけでも立体的なガーデンと色を楽しめる。
などがあります。
北海道の帯広に、日本初・日本一の敷地面積を誇るコニファーガーデンがあります。北ヨーロッパ、カナダなどから輸入された北方系外来樹種、園芸樹種が何百種もあり、1周1時間ほどで散策できます。帯広を訪れた際には、是非足を運んでみてください。
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