- 2011.10.01
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「ハーブのちから」
香辛料やお茶・病気予防など、幅広い用途があるハーブ。日本のハーブ栽培の歴史の影には、アノ有名な戦国武将も関わっていたとか・・?今月のコラムではハーブに関する様々なエピソードをご紹介します。
まずはハーブとは?
ハーブ(Herb)は、英語で「薬草」を意味し、ラテン語の<Herba>が語源になっています。広辞苑などでは「薬草・香料とする植物の総称」となっており、人々の生活の役に立つ植物すべてが「ハーブ」と言えるようです。一石二鳥のハーブティー
ハーブには様々な効能がありますが、一番簡単に薬効を得られるのがハーブティーです。ハーブの有効成分がハーブティーの立ちこめる蒸気、芳香効果によってアロマセラピー効果を生み出します。また、溶け出した水溶成分を飲むことで薬効効果を体に取り入れるという、両方の効果を利用できるからです。香りを楽しみながらゆっくりと飲むことがハーブ効果を最も高めるということですね。
ハーブにはたくさんの種類がありますが、その中からハーブティーにしやすく、効果を持つハーブをご紹介します。◯リラックス効果 ラベンダー・カモミール・シナモン
◯リフレッシュ効果 レモンバーム・ペパーミント
◯消化促進効果 オレガノ・カルダモン・ジンジャー
◯疲労回復効果 ハイビスカス・バレリアン
◯美肌効果 ローズヒップ・マリーゴールド・ローズマリー日常生活で美容と健康に役立ててはいかがでしょうか。
クレオパトラもにんにくがお好き
ハーブの歴史は古く、薬用、食用、染色だけでなく、香りを神に捧げる宗教儀礼にも使われていました。にんにく(ガーリック)もハーブのひとつですが、こんな使われ方もされていたようです。エジプト・・・ピラミッドを築いた労働者たちへの給料として
ローマ・・・労働者や兵士の強壮剤として
シベリア・・・税として男性は15個、女性は10個を納める給料がにんにくというというのはなんだか凄い話ですが、あの壮大なピラミッドを造る労働者たちが重労働に耐えるために食し、クレオパトラも好んで食していたと伝えられています。
アノ戦国武将も!
ハーブが日本に伝わってきたのは大和時代までさかのぼります。まだ日本人にハーブという概念がなかった頃は、蛇のハブのお茶「ハブ茶」と勘違いされたりしたとか。わさびやミョウガ・シソなどは和製ハーブとして馴染み深いですが、西洋ハーブも日本国内で栽培され活用されたと言われます。日本で初めてハーブガーデンを誕生させた功労者は、織田信長と伝えられています。新しいもの好きで知られる信長さん。さすがですね。現代人の強い味方なんです
ハーブには自然の恵みが育んだ偉大な力があります。それは心と身体のバランスの崩れにより心身に起こる「不調和」を整えるという癒しの力です。空気、日光、水などの自然の恵みを充分に吸収して育ったハーブの力を活用して、身体に負担をかけることなくバランスを整えることが出来る。それがハーブが持っている力です。ストレスの多い現代社会では、ハーブの持つ自然治癒力が強い味方になりそうです。