- 2011.12.01
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「クリスマスツリーの装飾」
クリスマスの象徴であるクリスマスツリー。そこに飾られる様々なオーナメントには、ひとつひとつ意味があることはご存知でしょうか。今月のコラムでは、クリスマスの飾り付けが楽しくなるような「クリスマスツリーの装飾」についてご紹介いたします。
クリスマスツリーと言えばモミノキが代表的ですが、コニファーやヒイラギ、ゲッケイジュなどが使われることもあります。これらの植物は”常緑樹”という共通点があります。クリスマスに使われる常緑樹は、永遠の生命を象徴するもので、冬でも葉を落とすことがなく一年中緑であることに意味があるようです。
そしてクリスマスに飾り付けるオーナメントには、聖書にまつわる話を中心に意味があったりします。その中でいくつか代表的なオーナメントをご紹介します。
先端の星や玉
クリスマスツリーの飾りで特徴的なのは、一番上の先端にひときわ大きく目立つ玉やトップスターとも呼ばれる星などの形をした飾りですが、これはキリスト生誕時に輝き、賢者(王、学者)を生まれた地へ導いた星とされ、希望を表します。ベル(鈴)
ベル(鈴)はキリストの誕生(救い主の到来)を知らせる天国からのあいさつの喜びのベルとしての意味や、羊に付けられたベルの音で迷子にならないようにということから、人々も神様のもとに帰れることを意味したりもし、さらにその音が邪を払う魔除けとしての意味合いがあったりします。リンゴや赤い玉
リンゴや赤い玉などの飾りはクーゲルとも呼ばれます。アダムに原罪をもたらした果実、エデンの園の知恵の実とされ、豊かな実りや幸福などの生きる喜びをもたらす果実を表します。赤い玉はエデンの園にあった永遠の命をもたらす命の木の実ともされ、永遠の象徴とする場合もあります。杖
杖は羊飼いたちが生活の中で必需品として使用していた杖で、羊飼いが杖の曲がったところで迷い出た羊を引っ掛けて群れに戻したので、助け合いの心を象徴するともされています。キャンドル・イルミネーション
”世を照らす光”としてキリストが象徴されるので、それを表すのがキャンドルの光です。エジソンの電球発明以後は電飾によるイルミネーションが主流に変わり、近年では節電効果が大きいLEDが多く出回っています。その他にも松毬は豊穣、リボンは良い心で永遠に結び合わされるなどの意味をもつオーナメントは沢山あります。もちろん、このようなベーシックなもの以外にも数多くのオーナメントがあります。今年のクリスマスは、自分なりのストーリーを作りながら、ツリーの装飾を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ちなみに・・・
クリスマスで欠かせないものといえばもうひとつの象徴であるサンタクロース。現在では北欧にサンタクロースの家があり、国際サンタクロース協会や厳しいテストを受けて認められた公認サンタクロースも存在し、毎年7月にはデンマークのコペンハーゲンで「世界サンタクロース会議」が行なわれ、世界中の公認サンタクロースが一堂に会して、世界中の子供達にプレゼントを配る相談がされているそうです。