- 2012.03.01
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Green of World !
フロリアードという名をご存知でしょうか。フロリアードとはオランダで開催される世界園芸博覧会です。その開催頻度はなんと10年に1度!そしてその10年に1度の機会が2012年の今年に訪れます。
世界最大の博覧会である今年のフロリアード2012は今年で第6回目の開催です。オランダのフェンロー市という場所で2012年4月5日〜10月7日までの約半年間、100以上の出展が予定されています。このフロリアード2012には日本も政府出展を行い、世界に向けて日本の花の技術力・育種力などを見せ、園芸ファンを増やすということも目的のひとつとなっています。
今回のテーマは「自然という劇場の一部になって、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)を高めよう」です。35カ国、90社のパビリオンやガーデンが出展予定です。会場内は、テーマごとに5つのユニークなエリアに分かれており、森で区切られています。これらのエリアでは、自然を様々な形で見て、感じて、体験することができます。花・植物・草木・果実・野菜の見事な世界を参加国および団体がご紹介しています。
国際的なイベントであるフロリアード2012には世界各国からの出展が予定されており、日本の公式出展はヴィラ・フローラというガラスの室内展示棟で行なわれるようです。タイ、ブータン、ベルギーなどもここでの出展を予定しているようですが、その中でその中で最大規模の出展は日本だそうです。
草花に関することだけではなく、音楽・ダンス・文学・演劇・ビジュアルアートなどの文化イベントが日々行なわれます。出展国はどこも文化イベントに登場する事になっており、世界の様々な習慣や儀式に触れる事ができます。そして、様々な特徴のあるレストランやカフェでは、地元食材を使ったオランダ料理はもちろん、日本を含む世界各地の食事と飲み物を楽しめます。お花や園芸好きな方にはもちろん、今まで興味がなかった方にも十分に楽しめるイベントとなっています。日本でもこのフロリアードのための見学ツアーがあったりします。もちろん、海外なのですぐ行けるという訳ではないですが・・・・。ゴールデンウィークや夏休みなど、ご検討してみてはいかがですか?
さて、世界園芸博覧会というグローバルな話題に触れたので、おまけにこんな話題もご紹介させていただきます。
世界には国旗や国歌があるように、「国花」もあります。必ずしも花とうい訳ではなく、樹木や草という場合もあるようですが、国民に最も愛され、その国の象徴とされる花が指定されます。その国のイメージにぴったりだったり、はたまた不思議だったりと、意外に面白いです。そんな各国の国花を少しだけご紹介いたします。日本・・・・桜(さくら) 菊(きく)
韓国・・・・木槿(むくげ)
中国・・・・牡丹(ぼたん)
台湾・・・・梅(うめ)
アフガニスタン/トルコ/オランダ/ベルギー・・・・チューリップ
イラク/イラン/サウジアラビア・・・・薔薇(ばら)
インド・・・・蓮(はす)または睡蓮(すいれん)
インドネシア/フィリピン・・・・茉莉花(まつりか)
カンボジア・・・・稲(いね)
スリランカ/ベトナム・・・・蓮(はす)
タイ/バングラディッシュ/エジプト・・・・睡蓮(すいれん)
マレーシア/スーダン・・・・ハイビスカス
ミャンマー・・・・沙羅双樹(さらそうじゅ)アイルランド・・・・白詰草(しろつめくさ)
イギリス・・・・薔薇(ばら) 薊(あざみ) 水仙(すいせん)
イタリア・・・・デージー
スペイン・・・・カーネーション
フランス・・・・百合(ゆり) アイリス
ロシア・・・・向日葵(ひまわり)マダガスカル・・・・ポインセチア
南アフリカ・・・・プロテア
メキシコ・・・・ダリアいかがでしょう?チューリップや薔薇などを指定している国は多いようです。日本の桜、インドの蓮などはイメージに合っているようですね。一方、日本ではクリスマスの花として定着しているポインセチアはマダガスカルというのは不思議な感じがしませんか?ここで挙げたのはほんの一例ですので、ご興味が湧いた方はいろいろと検索をして楽しんでみてくださいね。
人種は違えど、花を愛でるということは万国共通です。今回ご紹介したフロリアードの他にも、園芸や植物に関するイベントは沢山行なわれています。色々な国の植物園巡りなども良いですね!園芸もグローバルな時代。国内だけでなく、海外にも目を向けていきたいものです。
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