2016.04.01

海につづく青い道

春です。青色の絨毯が広がる海辺に出掛けませんか。
ネモフィラ(瑠璃唐草)という花が、茨城県ひたち海浜公園に咲くころです。海辺の広い丘陵地は、鉄骨のちいさな家から解放されて深く息をつくのに良い場所です。

ネモフィラ

―海辺の青い道
ネモフィラとは、オオイヌノフグリを5倍ほど大きくしたような一年草です。観光客がウェブサイトにアップした写真からこの場所の情報は広まり、今は女性を中心に大人気の観光地となりました。東京から日帰りも可能と、意外にも身近な花畑。混雑はしますが、撮影のために下を向いている方が多いので、ひとりで広大な花畑を散歩している気分も味わえます。時々ほのかに色の異なるものも咲いていて、それを見つけるのも楽しいです。ちょっとした山登りを頑張れば、一面の青色を臨めます(登らなくても臨めます)。公園内には他にもポピーやチューリップ、菜の花など様々な植物が手入れされていて、ネモフィラにたどり着くまでに、景色と香りで胸がいっぱいになります。
もっと都心の近場でネモフィラを見てみたいという方は「国営昭和記念公園」にも少しだけ咲いていますので(2015春当時)、探してみてください。

ネモフィラ3

―ネモフィラの種類
ネモフィラの花期は短く4月~5月。北アメリカ原産で、白色や紫色も存在します。
代表種は「メンジーシー(青色)」。英名は「Baby blue eyes(ベイビー ブルー アイズ」。欧米ならではの名前です。他にもよく流通するものは「ペニーブラック(白色と紫色)」や、「スノーストーム(白地に斑点)」など。
ネモフィラ(Nemophila)という名は、ギリシャ語の「nemos(小さな森)」と「phileo(愛する)」に由来します。この花がもともと森の周りに咲いていた事によるそうです。「ペニーブラック」といえばイギリスで発行された世界最初の切手と同じ名前です。古き善き、かつ謎を生みそうな名前ですね。

ネモフィラ4

1日自由な日ができたら、春と花と海の空気をぜひ楽しんでください。

ネモフィラ2