2016.08.01

虫刺されに雑草

梅雨がようやく空けいよいよ暑さ際立つ8月になりました。気温は30℃を越える日がほとんどで、太陽の下を歩くだけで夏バテになってしまいそうです。またカブトムシやセミなどの虫が姿を現します。
その中で厄介な虫、それは蚊です。
刺されると、とても痒くイライラしますよね。

虫さされ

そんな時周りを見渡してみて下さい。道沿いや公園などで生えている雑草がかゆみ止めに役に立ちます。
雑草なら何でも良いわけではありませんが、繁殖力が強く嫌われ者のカタバミ、ドクダミが効果があるとして知られています。
今回はそんな嫌われ者達の活躍の場を紹介します。

 

カタバミ

カタバミ

よく見るこの雑草、クローバーではありません。クローバーと良く似た、全く属が違うカタバミというものです。カタバミとクローバーの見分け方は葉の形が、カタバミはハート型、クローバーは丸い型をしています。
私も全て同じクローバーだと思っていました。
たしかにこのカタバミは本当によく見かけます。アスファルトの隙間からも頑張って生えています。
それほどカタバミは生息地が多く繁殖が早いので駆除に困る雑草です。

カタバミは酢漿草(さくしょうそう)という生薬で消炎、解毒、下痢止めなどの作用があります。民間薬としては、絞り汁が皮膚病や虫刺されに有効とされます。
また、カタバミが多く含むシュウ酸は銅のサビを取る効果があるので、十円硬貨をカタバミの葉で磨くとピカピカになるようです。古くは銅の鏡を磨く時に使われていたといわれています。

意外と様々役立つ雑草ですね。是非活用してみて下さい。

ドクダミ

ドクダミ

ドクダミはやや日陰の湿った場所を好み、野山や公園などいたる所で見ることができます。ドクダミは地下茎を伸ばし、そのところどころから地上に芽を出して群生します。深くに根付いているドクダミを手できれいに根まで引き抜くことは不可能。このことから庭などで生えていると、抜いても抜いてもどんどん増えていく厄介な雑草としてあつかわれています。

そんな厄介な雑草ですが、虫刺されや水虫などのさまざまな皮膚のトラブルに効果がある薬草として、昔から外用の民間薬として親しまれてきました。ドクダミの「クロロフィル(葉緑素)」が皮膚組織の再生を促し、傷口を素早く修復し、膿(毒)を吸い出してくれます。

また、解毒・利尿作用があるとして、煎じ薬が便秘症・膀胱炎などにも用いられています。
一番気になるあの独特の臭気成分にも抗菌作用があります。
多くの効能があり、お茶や化粧水にも使われていますよね。
私は日頃ドクダミ茶を愛飲しています。もちろん蚊に刺された時はドクダミの葉をすり込みます。効果は抜群です。

 

いかがでしたか。雑草といえども様々役立つ事もあります。

蚊に刺されたらなるべく早く、これらの雑草を摘んで揉み、その汁をつけると、意外とすぐにかゆみがひき腫れも治まります。その他、ヨモギ、ユキノシタも効果があるといわれています。ぜひ試してみて下さい。

【※注意】皮膚の弱い方はかぶれてしまう場合がありますので、パッチテストをすることをおすすめします。肌に合わない場合は使用を中止してください。