- 2017.10.01
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サボテン
サボテンとは、サボテン科に属する植物のことを言います。その多くは多肉植物ですが、サボテンは独立した1科を持ち、とても種類が多いため、一般的に園芸業界ではサボテンと多肉植物は分けて呼ばれています。
日本に入ってきたのは16世紀後半のころ。その当時持ち込んだ者らが、サボテンの樹液を、衣服などの汚れを取るように石鹸代わりとして使っていたことから、石鹸(シャボン)→石鹸体(サボンテイ)と変化していった説があり、後にサボテンと呼ばれるようになったそうです。
種類は一説によると、約1300~2000種とされ、園芸品種を含めると5000種類以上と種類にも上ります。それぞれの形状から大きく4亜科に分類され、さらに属に分類されます。どのような種類があるのか、特徴別に一部をご紹介します。
〇木の葉サボテン
茎と葉の区別があり、普通の植物に近い形をしています。葉はやや多肉質で、茎には針状の刺があります。
主な種類:大葉キリン、月の桂、モクキリン〇ウチワサボテン
茎は多肉質で円筒形や楕円形の茎節をいくつも連ねた形をしています。刺の表面には細かい返しがついていて、刺さると抜けずに折れる特徴があります。主な刺の他にさらに細かい毛のような芒刺がついていて、それも容易に脱落する為、触ると厄介な種類です。
主な種類:バニーカクタス・スミエボシ・クジャクサボテン〇柱サボテン
一般的によく作られ出回っている種類で、刺無しのサボテンも良く見られます。円柱形で高さ10m以上にもなり、単幹と分岐するものに分かれ、両方とも上に向かって大きく成長します。
主な種類:白雲閣・鬼面角・アゼレウス〇球サボテン
茎は球状に肥大し、種類によって高さは1m以上にもなります。鋭い刺があるのが特徴です。こちらも様々な種類が作られ出回っています。
主な種類:金鯱・王冠竜・白美人〇紐サボテン
形は直径1cm程度の丸い紐状で茎は匍匐し、途中で分岐をして広がります。短い刺で密に覆われていて、長さは1m程度まで成長します。吊り鉢サイズのものが多く出回っています。
主な種類:金紐、ディソカクツス・マクランツス、花大名最近ではインテリアショップにも個性的なサボテンや多肉植物などが多く並び、家具やインテリアと一緒に販売する店舗が増えてきています。インテリアの一部として、この秋は衣替えと共にサボテンなど気に入った植物をインテリアに取り入れてみてはいかがでしょうか。