2009.09.01

「エバーフレッシュ」

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 最近インテリアグリーンとしてとても人気のある「エバーフレッシュ」。まず名前が爽やかですが、見た目も明るい緑色で年中新緑のような雰囲気のする観葉植物です。

 
 
 エバーフレッシュの大きな特徴は、暗くなると葉が閉じるということです。同じマメ科の植物で「ネムノキ」という植物がありますが、これも同じように暗くなると葉が閉じます。もっとも、ネムノキの名前の由来は「眠りの木」から来ているとの説があるくらいです。エバーフレッシュは、ネムノキを品種改良したものだと聞いた事があります。よって、同じような性質を持っているのでしょうか。

 エバーフレッシュとネムノキは同じ科でとても似ている植物ですが、大きな違いはネムノキは落葉樹でエバーフレッシュは常緑樹ということです。また、ネムノキは室内での生育は難しくエバーフレッシュは冬場の屋外での低温や霜に耐えられません。

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 エバーフレッシュを管理するにあたり、注意するべき事は明るさと水です。上に書いた通り、暗い場所では葉が閉じてしまい光合成に必要な光を受ける事ができなくなります。ネムノキを落葉しにくいように品種改良したものということで、耐陰性はある程度はありますがしばらく暗い状態が続くと、落葉樹が落葉するのとは理由は違いますがパラパラと落葉し始めます。部屋の中でも明るい場所に置くことが重要です。水に関しては、エバーフレッシュは水分が切れてくると暗くなくても蒸散を抑えるために葉を閉じます。遅くともこの状態で給水しないと枯れてきてしまいます。他の観葉植物に比べて水分を必要とする種類なので、気温が高い時期は毎日のように給水しなければならない場合もあります。

 寝ちゃいました
 植物は、光合成によって自らの体で栄養素を作りだし、生長しています。光合成をする際に最も必要な要素は光です。昼間の明るい時間帯には葉を目いっぱい開いて光を浴び、暗くなってくると光を受ける事が出来ないので葉を閉じます。葉を閉じる事により、葉から水分が蒸散するのを最小限に抑える事もできます。暗い時間はまさに、寝ている状態になります。

 エバーフレッシュは、気温が高い時期は日に日に新芽が生長していきます。また、1日のなかでも葉が開閉する様子を見る事ができ、植物が生きている事を間近で感じる事ができます。多少手間のかかる部類には入りますが、お薦めの植物と言えます。