- 2014.08.01
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植物の夏バテ対策
暑さ際立つ8月。蝉の鳴き声が本格化し、夏本番な気候になってきました。気温は30℃を越える日がほとんどで、太陽の下歩くだけで汗が滴り落ちてきます。厳しい暑さに夏バテになってしまいそうですね。さて、今回のコラムでは植物たちが夏バテにならないようどんな対策をしたら良いのかをご紹介します。
—植物の夏バテ対策
私たちと同じように、多くの植物は夏の高温多湿の環境は苦手です。高温だけであれば日除けなどをして暑さを和らげれば良いのですが、そこに多湿が加わる事で夏バテになってしまうのです。真夏は直射日光・照り返し・水切れ・根焼け・輻射熱などから植物たちを守ってあげましょう。
ここでそれぞれの対処法を簡単にご紹介したいと思います。○日除け対策○
夏の日差しは植物に大きなダメージを与えてしまいます。葉が柔らかく大きなものや斑入りの品種は日焼けで変色したり弱ってしまったりするので注意しましょう。
対策:鉢植えは半日陰に移動する/午後の日差しの強すぎる時間帯だけ寒冷紗などをかけて日光を遮る/蔓性植物で日除けをするなど。
○水切れ対策○
夏の暑さの中ではあっという間に土が乾燥し、植物が脱水症状になり枯れてしまいます。根が浅い植物などは特に水切れに弱いので注意が必要です。
対策:葉がぐったりしていたら日陰に移動しバケツに水を入れて鉢を半分くらい浸けて回復を待つ/自動潅水システムを使う/その場所に合った水やりを行うなど。
○根焼け対策○
薄かったり黒っぽい鉢に植えてある植物は、直射日光が当たると鉢に熱がこもり根焼けを起こしてしまいます。
対策:水やりは涼しい時間帯にする/鉢を二重にして直射日光を和らげ鉢の温度を下げる/地面に埋め込む
など。○輻射熱対策○
マンションのベランダや建物の壁面のコンクリート面は、日中とても熱くなり夜も輻射熱を発し続けます。
対策:エアコンの室外機の噴き出し口から植物を離す/ポットフットや花台を使って直接熱が伝わるのを防止する/壁面によしずやたてすを立てて輻射熱の防止/朝・夕の水やりの際床面や壁面にも水をかけ、気化熱により温度を下げるなど。
いかがでしょうか?いくつか挙げた中でこれは自分もやってしまっていた!なんてものもあるかと思います。7月からだんだんと上がってきた気温も、あと1、2ヶ月は高いままでしょう。そんな時、少しでも植物たちが元気でいられるように、私たちが気をつけてあげたいですね。
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