2017.05.01

フェイクグリーン

壁面装飾コンセプトグリーンの主なお仕事は植栽のリースになりますが、オフィスやカフェ等への壁面装飾の施工やモデルルーム等に置くフェイクグリーン、フェイクフラワーアレンジメントのご依頼も増え続けています。

私たちが使うフェイクグリーン・フェイクフラワーとは、観葉植物・生花をリアルに再現して造られた高品質な造花の事を言います。近年では種類や色、花びらや葉の質感も、リアルを追求して開発されている為クオリティが高く、近くで見たり触っても生花と見間違えてしまう様な仕上がりです。素材は主にポリエステルやポリエチレンなどが使われています。

フェイクフラワーアレンジメント

ところで、シルクフラワー、アートフラワー、アーティフィシャルフラワーと様々な呼び方がありますが、呼び方が異なるだけで明確な違いはなく、どれも同じ造花の事を言います。

海外から造花が日本に入ってきた当時、「ホンコンフラワー”世紀の造花”」というキャッチフレーズの、造花の原点となるビニール製の造花がありました。ビニール製は水洗いできて、変色しない、大量生産できるのが特徴で流行しました。現在、造花というと上記のような質の劣る安っぽいイメージが残っている為、イメージの区別をつける為に様々な言葉で呼ばれる様になったのだそうです。

フェイクグリーン

さて、生の植栽ではなくフェイクグリーンやフェイクフラワーが選ばれる場所や理由とは何でしょうか。環境問題から壁面緑化は注目されてきましたが、近年はインテリアとしてもオシャレさや視覚的にも癒しの空間造りが重視されているようです。

〇メンテナンス面
生の植栽の管理が困難な場所に適していて、見た目が変わらず、枯れない、水やり不要、ホコリ取りのみといったメンテナンスが簡単な点が選ばれる大きな理由となります。ただし、直射日光や雨風の当たる場所には弱く、色褪せや劣化が早く進む為、屋外にはあまり適さない商品が多いので設置場所には注意しましょう。

〇ランニングコスト面
耐久性に優れている事からランニングコストが抑えられます(環境による)。大型の観葉植物そっくりなフェイクグリーンには高額なものが多いですが、初期費用だけなので長期でみれば何度も植物を枯らしてしまったり、枯れてしまう環境に置くよりは低コストになります。

〇デザイン性
種類が豊富で、生花や植物では表現が難しいデザインでも作る事ができます。商品の多くは茎や葉の部分にワイヤーが入っていて、向きが自由自在に変えられる為、デザイン性が高くより空間に合った表現が可能です。

理想の空間作りや管理の困難な場所には、フェイクグリーンやフェイクフラワーを飾ってみてはいかがでしょうか。