- 2009.02.01
-
「管理方法」
関東地方にも初雪が降り、3月末頃までは寒い日が続きます。動物が寒いと感じる気温だと、同じように観葉植物たちも寒さを感じています。さて今回は、冬場の観葉植物の管理方法についてアドバイスさせていただきます。
以前書いた事があるかと思いますが、観葉植物は熱帯・亜熱帯地方が原産地の場合が多いです。それらの地域では極端に気温が低くなる時期が無いため、わたくし達が普段屋内で使用している観葉植物たちも通年戸外で生育することができます。逆に、日本では小笠原諸島・沖縄などの地方を除いては冬季の気温が低いために生育することはできなくなります。
植物が寒いと感じる気温の目安は種類によって高低はありますが、最低気温が約10℃を下回ってくると生育が鈍ってきます。そして5℃を下回ると寒さによって枯れてしまいます。寒さに弱い種類だと10℃でも枯れてしまうものもありますが、逆に0℃でも枯れない種類もありますので種類ごとの耐寒性を知っておく必要があります。
クマなどの動物は冬季に冬眠しますが、植物も気温が低い状態になると「休眠」と言って活動を休止します。この「休眠」がポイントとなります。休眠時期は活動が休止しているので、生育もほとんどしなければ根が水を吸う量もごくわずかです。その時期に給水をし過ぎてしまうと、水を多く含んだ土の中に根が長時間浸かっていることになり、酸欠状態からいわゆる「根腐れ」になってしまい枯れてしまうことが多々あります。ご自宅等で世話をされている方で、観葉植物の元気がない・枯れてしまった、というお話をよく聞きます。その原因のほとんどがこの時期に給水をし過ぎてしまい上記の状態になってしまったものです。
この時期の観葉植物の管理としては、
①日中は日当たりの良い、暖かい場所に置く。
②夜間は部屋の中の方に移動し、なるべく外気の影響を受けないようにする。
③給水は控えめにする。→土が完全に乾いた後、2~3日ほど空ける。全ての観葉植物が上記に当てはまるわけではありませんが、基本的には給水は夏場の半分以下で大丈夫でしょう。植物の種類だけ管理方法が違うので、不明な事がありましたらプロに問い合わせてください。
外気温で最低気温が10℃前後を下回る時期になってきたら、室内に置いてある観葉植物たちにも気を配ってあげてください。そして5月頃になり気温が上がってきたら植物たちも目覚めてきますので、すくすく生長してくれるはずです。