2016.12.01

松ぼっくりは代用品?!

12月になると街はキラキラしたイルミネーションや可愛く飾ったクリスマスツリーなどで、一気にクリスマスムードに包まれ、ワクワクします。

クリスマスリース

そこで、今回はクリスマスのオーナメントやリースでよく見る『松ぼっくり』について書きたいと思います。

クリスマスツリーといえば『モミの木』が思い浮かびますが『松の木』になる松ぼっくりが何故使用されているのでしょうか?

松ぼっくりがクリスマスに使用されている由来は・・・

キリストの母であるマリアとその婚約者ヨセフが逃げている時に、大きなモミの木が、こちらにとモミの実のついた葉で覆い隠してくれて助かり、無事キリストが誕生しました。
勇者のモミということで、モミの実を飾るようになったのです。

実際、モミの実は大型の円柱形で、10~15cmあり、初めは緑色で、その年の10月ごろに熟すと灰褐緑色になります。
そして松ぼっくりのように球果ごと落下するのではなく、枝についたままボックリが解体して中の種子をバラバラにしながら落ちるのです。
その為、このモミの実、なかなか手に入れることが出来ないのです。

そこで『モミの木』はマツ科モミ属なので、同じマツ科でマツ属の実である、松ぼっくりが多く使用されているのです。

松ぼっくりとは・・・


松ぼっくり

マツ科マツ属の植物が付ける球果と呼ばれる果実のことです。別名「松笠・松傘・松毬(まつかさ)」とも呼ばれます。

松の木はたくさんの種類がありそれぞれ松ぼっくりも形や大きさが違います。最もよく見かける、松ぼっくりはアカマツやクロマツです。

また、リースなどに使用されているすらっとした松ぼっくりは、『トウヒ』(マツ科トウヒ属)の実です。

マツ科にはマツ属、モミ属、トウヒ属、ツガ属、カラマツ属、ヒマラヤスギ属など11属230〜250種あり、それそれ属が違いますがマツ属の球果と似ているものは松ぼっくりとよんでいるようです。


手作りオーナメント

クリスマスまであとわずかですが、色々な松ぼっくりを集めて、オリジナルのオーナメントやリースを作って飾ってみてはいかがでしょうか?