2021.01.01

明けましておめでとうございます。

img_20141228_124959.jpg明けましておめでとうございます。今年もコンセプトグリーンを宜しくお願いいたします。
さて、今年も弊社では門松の設置をさせていただいておりますが、今回のコラムは門松について書いていきたいと思います。

門松の始まり

なぜお正月になると門松を飾るのか、皆さんはご存知でしょうか?
門松は一年の幸福をもたらしてくれる神様(年神様) に家に来てもらう為の目印や依り代となる正月飾りだからです。年末から年明けにかけて飾り、「良い一年を過ごせますように。」という願いが込められています。

そもそも門松をお正月に飾るようになったきっかけとなった行事は平安時代の宮廷儀礼の「小松引き」と云われています。
小松引きとは、正月の初めの子(ね)の日に野原に出て小松(小さい松)を引き抜いて遊んだ行事です。そこで引き抜いた小松を玄関に飾ったのが始まりと考えられています。
(昔の貴族の遊びは私には理解できませんが、それがなければ今の門松は無いかもしれないと考えるとおもしろいものです。)

松竹梅

松竹梅とはよく言いますが、古くから松、竹、梅のそれぞれが縁起の良いものとされてきました。
そんな松竹梅は門松にも取り入れられてます。
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竹と松はすぐ目に入りますが、梅も実はしっかりあります。


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門松の足元をよく見るとしめ縄で梅の花びらが作られています。
関東地方では3本組の竹を中心に、周囲に短めの若松を配し、下部をわらで巻く形が多く見られます。私は中国地方出身でしたので門松といえば関西のように、葉牡丹や南天などの飾りものがあしらわれたもの、というイメージでしたので上京してはじめて関東スタイルの門松を見たときは少しカルチャーショックを受けました。(笑)
松、竹、梅にはそれぞれ門松における意味がありますので簡単にご紹介いたします。

松・・・神様を祀る(まつる)。古来より神様が宿る木とされている。
竹・・・成長が早く、生命力、繁栄の象徴とされている。
梅・・・一年で最も早く花が咲き、年の始まりを意味している。

数の意味

門松には数に関する意味があります。
例えば高さの違う3本の竹ですが、一番長い竹は男、一番短い竹は女、中間の竹はその仲を取り持つ仲人的な意味合いがあるそうです。
他にも、下部の土台を覆っているわらを固定するためのしめ縄は下から7本、5本、3本と、それぞれ割り切れない縁起の良い数になっています。
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なんとなく目にする門松も意味を知った後で見るとまた違った見え方になるかもしれません。
また、大きい門松は置くのは難しいという方は小さな門松や正月飾りを玄関に飾ってみてはいかがでしょうか。
小さくても招福の効果は同じだそうですのでご安心ください。